2019年をふりかえって

松田洋子 写真

 

 

2019年もあとわずか。

この1年を振り返り、一番記憶に残ることといえば、

やはりリコーイメージングスクエア新宿、そして大阪での個展です。

 

メーカーギャラリーへの初応募で、いきなりギャラリー1と2を任されるという

前代未聞の展示だったため、ご来場くださる方の期待を裏切らないか、

はたまた、私の心象風景がご来場くださる方に理解していただけるのか、など

考えれば考えるほどプレッシャーが大きくなるばかりでした。

 

そんな中、千代田先生、そしてイーストウエスト森さんには、足を向けて寝られないほどの

応援とサポートをいただき、さらにはリコーイメージング佐々木さん、角田さん、

写真教室のスタッフ、生徒の皆さんの強力な応援のおかげで無事に大舞台を終えることができました。

 

最終日にご来場くださった先生の顔を見たとき、思わず涙が出そうになりましたっけ。

今思うと顔から火が出そうな思い出です笑

 

さて、この展示を境に、写真で自己表現をすることにもっと真剣に向き合いたい、と思うようになりました。

 

ほかの作家さんはどのような表現をされているのか、

写真はもちろん、キャプション、ステイトメント、額装、レイアウトについてどのような

こだわりを持って展示されているのか、を、意識して見るようになりました。

 

その中で、2019年に一番鮮明な記憶に残った展示は、

やはり千代田先生の展示です。

 

「幾へにもーふたつの旅ひとつの物語」
「MOTORROCK-KS 2013-2019」

(千代田先生のHPはこちらをクリック★★★

 

見る人をそっとご自身の世界に招待してくださるような、優しくそして芯のある世界観は

まさに千代田先生のお人柄そのものが出ているように感じました。

写真は作者が鏡のように表現されるもの、なのです。

 

ということは、自分自身に置き換えてみたとき、写真に深みを持たせそして表現力の幅を広げるには

写真の技法を学ぶだけではなく、視野を広げるための人生経験が必要になるわけです。

 

そのためには、2020年は「写真を撮りに行く時間」、そして「プリントする時間」を確保しながら

人生経験を豊かにする活動をしていきたい、そう決意をした年の暮れなのでした。